業務概要
令和7年度の運営方針
- 「さいたま市スマートスクールプロジェクト」による教育DXを加速度的に推進し、デジタル学習基盤を活用した学習者主体の学びを実現するとともに、教職員が子どもに向き合う時間を創出し、子どもと教職員双方のWell-beingの実現を目指す。
- ICTインフラやセキュリティ環境のさらなる整備を進めるとともに、情報モラルを含む、学習の基盤となる児童生徒の情報活用能力の育成を図る。また、児童生徒及び教職員が、適切に生成AIと向き合い、学びや業務において利活用することができるよう、学習指導及び校務両面における活用に向けた研究を推進する。
- 学習状況調査を基軸とした教育指導の検証・改善サイクルを推進するとともに、CBTによる実施の優位性を生かした結果の分析や活用の研究、及び「学力向上カウンセリング学校訪問」等による学校支援体制を充実させる。また、学習状況調査結果を含めた教育データの利活用に関する研究を進める。
- 「令和の日本型学校教育」の実現に向け、自他との対話や振り返りを重視した、受講者主体の研修を提供することにより、教職生涯全体を通じて「学び続ける教師」の実現を目指す。
令和7年度の基本方針
○「さいたま市スマートスクールプロジェクト」の加速度的な推進
- SSSP事務局として、様々なステークホルダーと連携・協働し、クラウドとデータの利活用を要とした「学び方改革」「教え方改革」「働き方改革」を加速度的に推進する。特に、所管する以下の事業については、積極的なマネジメントを行う。
- エビデンスに基づく学校経営の推進や、児童生徒へのきめ細かな指導・支援に資する教育データ利活用の在り方について研究を深めるとともに、スクールダッシュボードの意義や価値について一層の周知を図ることで、活用の推進を行う。
- クラウドや生成AIの活用を前提とした学校業務のデジタライゼーションを推進し、「働きやすさ」と「働きがい」のある職場環境づくりを目指す。
- 子どもたちの学びや教職員の業務を支えるデジタル学習基盤の在り方について研究を行い、自立的な学習者の育成に資する教育DXを推進する。
○ICTインフラやセキュリティ環境の更なる整備と情報活用能力の育成
- 令和7年度末の学習者用タブレットの円滑な更新に向けて、必要な台数の調達や、教職員への研修及び適切な管理体制の構築を行う。
- 令和8年度に予定している教職員用コンピュータ及び校務支援システム等の更新に向けて、教職員の校務の更なる効率化のためのICT環境やワークフローについての検討を行い、整備に係る予算の確保に努めるとともに、教職員の情報セキュリティに対する意識の一層の向上を図る。
- 児童生徒がデジタル学習基盤を適切に活用して学びを深められるようにするために、情報モラルを含めた情報活用能力を育成するための取組を推進するとともに、保護者や地域住民等に対しても、ICTに関する現状や課題の理解を促し、児童生徒に働きかけられるよう支援する。
- 児童生徒の資質・能力の育成や教職員の校務の効率化に向けて、授業や校務における生成AIの適切な利活用に関する研究を推進する。
○学習状況調査を基軸とした教育指導の検証・改善サイクルと教育データ利活用の推進
- 全国及び市の学習状況調査を軸とする「学力向上アクションマップ」に基づき、さいたま市の児童生徒の学力や生活の状況について把握・分析し、教育施策の成果と課題の検証や教育課程の編成、学習指導の工夫改善に向けた活用を推進する。
- 全国学力・学習状況調査の振り返り及び「学力向上支援研修(学力向上カウンセリング学校訪問等)」により、各学校の調査結果の分析・活用や速やかな授業改善を支援する。また、自校の学力向上策を示した「学力向上ポートフォリオ(学校版)」の共有等を通じて、市全体の更なる学力向上への取組を推進する。
- 学習の基盤となる資質・能力や、そうした力をはぐくむ学びに対応した調査問題の在り方を検討するとともに、大学等と連携し、学習状況調査結果を含めた教育データの利活用に関する研究を進める。
○令和の日本型学校教育を担う「新たな教師の学びの姿」の具現化
- 学習者主体の学びの意義や価値への理解を促し、主体的に学び続ける教員の育成を図る。
- 研修受講奨励を一層推進し、研修受講の促進や教職員の学びの深化を図る。
- さいたま市の教員として活躍し続ける人材を獲得・育成するため「さいたま市教育養成あすなろプロジェクト」の内容の充実を図る。
- 高度専門職としての教員の職能開発を支えるため、教職員研修体系の再構築について研究を行う。